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音ゲーとVたまにその他

新筐体について

新筐体。
一般的な音楽ゲームにおいては仕様がアレコレ改善され、旧筐体よりも快適に遊べる場合が多い(少なくともIIDXやSDVXでは)。故に、新筐体だけを選り好みしてプレーする風潮もある(筐体ソムリエというやつ)。

しかし、シンクロニカにおいては真逆の存在となる。早い話、新筐体と呼ばれるモノは不具合が多く、一部プレーヤーからは敬遠されがちだった。


具体的に、出荷直後の新筐体では
グリッサンドがとても抜けやすい ※1
・特定パターンの同時押しが必ず無反応になる ※1
・FLICK/SWIPEの判定が狭い
・旧筐体と比べて、非常に判定が深い ※2
といった症状があり、一定以上の難易度では到底ゲームプレイが成立しないような代物だった。(2019年9月現在では大半は改善されているが)

※1・・・2018年頃のアップデートで改善
※2・・・4周年アップデートで改善

 

これまでに新筐体について具体的な事を記載した記事(ないしwiki) を見たことが無いので、(どうせオフラインになるし)本稿で取り上げようと思う。

新筐体の判別方法

これについては諸説あるのだが、画面左上のシリアル番号を見るのが一番分かりやすいだろう。
具体的には、下4桁が「1050」より大きい物については新筐体である。
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そもそも、このゲームは3度に渡って筐体が出荷されており、
・先行稼働~本稼働時 ・・・2015年6月
・2次出荷 ・・・2016年6月ごろ~
・3次出荷(追加生産) ・・・2017年6月ごろ~
となっている。
このうち、3次出荷筐体が、いわゆる「新筐体」と呼ばれている物である。
 

※公式アナウンスは無いが、EOF行脚館様の情報より推測

現在残っている不具合について

現在は大きく改善されたのだが、唯一残っている不具合として
・FLICK/SWIPEの判定が狭い
というものがある。

具体的な判定幅については未検証だが、旧筐体比で、(特にFLICKは)ノートサイズ-3で表示される程度の判定幅しか無いと思われる。
また、FLICK/SWIPEの先端に判定が存在せず、極力先端より手前の位置を払うようにする必要がある。

 

改善された不具合について

先述した中の内、以下に挙げる不具合についてはかなり泣かされたものだ。いずれも大幅に改善されている。

グリッサンドがとても抜けやすい
 グリッサンドの先端ないし終端が正常に判定されないもの。
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当時の対策としては、始点は気持ち手前から、終点は思い切りはみ出すように、実際ノート数よりも長めになぞる必要があった。

 

・特定パターンの同時押しが必ず無反応になる
 列挙される中では一番致命的な不具合であった。具体的には、上下の同時押しをした際に交点が交わる箇所があると「必ず」無反応になる、というものであった。

例えば以下のEmotions(TEC)の配置。
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これは同時押しをした際に以下のような交点が出来てしまい反応しない。
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そのため、以下のように交点が出来ないようにズラして押す必要があった。
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・旧筐体と比べて、非常に判定が深い
 筆者の体感だが、概ね-10~15ms程度ズレていた。そして厄介なことに、この判定のズレ方が一律ではないのである(譜面によって程度が異なる)
 特に、元々判定が大幅にズレていた一部楽曲(叢雲やLeopard Eyes、Libera Ray、I am not aliceなど)ではゲームプレイに支障を来すほど。


 稼働4周年のアップデートでこの判定が大幅に改善され、現在は旧筐体とほぼそん色なくなっている。

 

その他注意点

筐体判別に関して、以下の点に注意頂きたい。

・片側の基板全交換されているパターン
 稀にだが、基板故障等で片画面の部品を全て交換している場合があり、以下のように旧/新が混在した筐体が存在するパターンがある。

 

・タッチパネルのみ交換されているパターン
 稀に、シリアル番号は旧筐体だが、FLICKの判定が新筐体準拠となっている場合がある。この場合はセンサーのみ部品交換が行われている可能性がある。
 (本ゲームはモニターとタッチパネルが別々に分かれている)
 この場合はシリアル番号からの判別が困難である為、筐体でのプレーで確かめる以外の方法が無い。

 

さいごに

仮に新筐体を引いたとしても、出荷直後と比較すると大幅に改善されているので、まずは避けずにプレーしてみることをオススメする。
譜面にも依るが、しっかり成果は出せる事は伝えておこう。
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